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2016.11.30 | 人事/バックオフィス経営相談

ワクワクする仕事を求め、外資系企業で働く パートナーとして同等の立場でいることの大切さ

アップルコンピュータ外資

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昔ほど差はないとは言え、日系企業と外資系企業の違いはまだあります。そういう外資系の目線から日系企業を見ると、観点が変わることで大きな気づきを得られることがあります。

多様な外資系企業のキャリアを持つ市橋英俊さんは、主に人事・総務を担当し、また代表取締役社長を歴任するなど、日系企業にはない経験を積まれてきました。現在は大学の講師として実務的な英語を教えていますが、ここでは主に人事業務に関する経験を元に、人間関係の構築方法、社内での人付き合いについての考え方について伺いました。

外資系企業で働くことは面白い!

私が本格的に外資系企業で働き始めたのは、からでした。総務として採用されたのですが、ボスがいろいろと仕事を振ってくる人で、人事の仕事が加わり、経理の仕事もするようになりました。

同社は半導体関連の会社ですが、長崎に工場を作る仕事が一番ワクワクするものでした。当時私は30歳代でしたが、県の経済部長や課長、諫早市の市長、商工会議所のトップと直接話をすることがあったのです。

その時には別に何も感じていなかったのですが、後に日系の会社に勤める人たちと話をすると、まるで話が合わないのです。同世代でこんな仕事をしている人はいないと気づき、チャンスがあれば年齢と関係なく仕事ができる、これが外資系だ、ということを理解することになりました。

転職を続けた理由は、自分がワクワクしたいから!

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その後、まだ社員が18人しかいなかったアップルコンピュータジャパン株式会社に転職しました。まだパーソナルコンピュータという言葉が一般的になっていない時代で、今のような大会社になるとは考えもつかなかった頃です。

ここでは人事を任されました。そして会社の社員数がどんどん増え、アメリカではちょうどスティーブ・ジョブズがいて、ジョン・スカリーが来た時で、非常に良い時代でした。何をやってもOKというような感じもありましたね。

人事担当として採用面接をするのですが、会社が小さい時は「私はこういうことができますが、何をさせてくれますか?」と質問され、こちらもワクワクしながら答えていました。ところが、やがて会社が大きくなると「有給休暇は何日? 福利厚生はどうなっていますか?」と質問されるようになり、それはアップルとして違うだろう、という想いが強くなり、ちょうど100人目の採用を終えた後に退職することになりました。

誰でもパートナーとして一緒に仕事をする

それから私はいくつかの会社で仕事をすることになりますが、一貫して仕事の人間関係で大事にしていたことは「誰でもパートナーとして考える」でした。新卒社員でもパート従業員の方も、社長もパートナーで、イコールの関係として捉えます。社長とか部長とかの役職が付いているのは、その人が偉いわけではなく、機能の違いだと考えるのです。

英語では“Work For”と、“Work With”という区別をしています。“Work For”だとボスのために仕事をすることになり、“Work With”だと同等の立場で業務に向かうことになります。一方で、同等の立場で仕事をするということは、お互いに責任をもつということでもあります。自分の責任をきちっと果たして仕事をしましょう、という意味です。

みんなの話を「聞く」ことが重要

このようなパートナー関係を築くためには、話をすることが大切です。タイコフローコントロールジャパンの代表取締役をしていた時、ランチョンミーティングをやりました。最初は10人くらいで始めたのですが、それだとみんなまだ喋らないのです。そして5人くらいにしてみたら、ようやく喋り始めました。

一緒に飲みに行くと距離が近くなると言われますが、昼食を一緒にするだけでも話しやすくなるのです。営業の人なんかはしょっちゅう話す機会がありますから、それ以外のパート従業員の方とか、機器のメンテナンスをしているエンジニアたちと昼食をし、話を「聞く」のです。

私から喋ることはなく、完全オフレコで、誰が何を発言したかではなく、聞いた内容だけをノートに書き留めました。そのノートを改めて見ると、何か事を起こさなければいけない時に、これ大事だよね、というものがよく出てきます。

また同社では私のオフィスは工場の中にありましたが、扉はいつも開けっ放しでした。一度でも昼食を一緒にすると、気軽に社員が入ってくることができるようで、パートナー関係が強まります。一般的には役職が上の人間とは喋りにくいので、このような話す場、聞く場を作ることが、非常に重要だと考えています。

仕事のうえではスピード重視!

実際の仕事においては、スピードを大切にしています。当然のことですが、早くアクションをすれば、早く修正ができるのです。たったそれだけのことですが、考えるだけで動かないと、行動がどんどん遅れて修正するタイミングも遅れてきます。早いうちに判断して動ければ、失敗してもすぐに修正できて傷は浅いのです。

失敗は誰でもすることです。するのは当たり前です。最初の外人のボスに言われたのは「失敗したくないなら仕事をするな」と言われました。名言ですが、失敗は会社にとっては投資です。それで学んでもらえて、次に失敗しなくなったらいいのです。でも、同じ失敗は繰り返してはいけませんけどね。

責任を果たすことの重要さを認識

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外資系での仕事はワクワクが多い反面、辛いことも責任を持って行わなければなりません。例えば、シンドラーエレベータ株式会社の人事を担当している時、リストラを行い従業員に会社を去ってもらわなければいけない局面となりました。

こういう場面では、正直になることが大切だと考えています。よくリストラの説明をする時に「辛いけれどリストラをすれば会社は良くなる。会社のために……」なんて話をするようですが、「じゃあなぜ俺は辞めなきゃいけないのか」と思われるだけです。

正直に「これはマネージメントの失敗です」とはっきりと伝え、「失敗したから、せっかく入ってきてくれた人たちに辞めてもらわなければいけない」と説明すれば分かってくれます。この時は、経営責任をより明確にするために、当時の社長とアジア地域の会長には退任してもらいました。そこまでやらないと伝わらないのです。

また外資系にいると、国籍が違う人と仕事をしなければいけないことで、難しいと思われがちですが、私はあまり感じたことはありません。パートナーとして誰とでも同じ距離で話をし、外国人だから、日本人だから、叩き上げだからと意識することはありません。パート従業員の方々は会社のことを良く見ていて、かけがえのない情報源です。

誰とでも率直に話ができ、パートナーとして仕事をすることで、損をすることはないのです。

この記事を書いたプロフェッショナル市橋 英俊 顧問

元アップルコンピュータジャパン株式会社、取締役総務部長。その他、在日外資企業で代表取締役あるいは社長として、通算14年の経験があります。経営全般から人事、コンプライアンスまであらゆる課題に対して支援可能です。

紹介文

一貫して在日外資企業(外資が買収した日本企業)でのマネージメントに携わってまいりました。代表取締役あるいは社長として、通算14年の経験があります。また、数社では事業の再構築を実施し、業績の改善に大きく貢献してきました。顧客、従業員、組合、株主(本社エグゼクティブ)などあらゆるレベルのステークホルダーとのコミュニケーションを重要と考えています。絶えず情報の透明性を維持することで、信頼関係を築き、様々な施策実行に際してサポートを得ております。また常に自分で現場に出かけて自分の眼で確かめることを実践してまいりました。

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