フロント・バックエンド・インフラ等全体を考慮したシステム設計と開発

以下の案件では要件定義・アーキテクチャ選定・アーキテクチャ設計・機能開発・テスト・コードレビュー・保守・運用のすべてを担当している。

【AWS インフラ構築・バックエンド API サーバー構築】
バックエンドサーバーのリプレイスに伴う Rest API の再設計
サービスインフラ全体の再設計を担当。
セキュリティ、ログの管理、CI/CD、コンテナをベースとした運用の仕組みの構築
AWS の 1 アカウント内に production, staging, develop 環境が同居している環境から
環境ごとに個別また開発者ごとに個別の環境を用意できるようにインフラの構成を Infrastracture as Code 化を推進した。
また AWS のアカウント管理をセキュリティを考慮した構成に変更した。
API の設計が増築を繰り返し Rest とは程遠いものになっていたため、新規で Rest に準拠した API に再設計を行った。

【calcblocks.com puzzle.dev Web サイトの開発】
自身の個人的なプロジェクトとしてサービスの企画・設計・開発・運営などすべての業務を行った。
パズルのルールを連言標準形と呼ばれる論理式で表現し SAT ソルバーで解くことでパズルの問題を自動生成する仕組みを構築した。
AWS 上の複数の Lambda 関数が協調動作することで自動的にパズル問題が生成される仕組みを設計し Terraform で構築した。
puzzle.dev は Gatsby.js と Headless CMS の contentful を組み合わせて作成した。

【プログラム融合変換】
東京大学大学院情報理工学系研究科における修士論文として、また IPA 未踏ソフトウェア創造事業に採択されたプロジェクトとして企画・設計・開発を行った。
サーバーレベルの分散処理を実現するために Erlang を使用して分散ハッシュテーブル Chord を論文を参照しながら実装した。
GPGPU を使用した分散処理を実装するために GPGPU と CPU の間を透過的にプログラムの処理が行き来する関数型言語のインタープリターを実装した。
プログラム融合変換の背景理論である圏論の内容を理解するために抽象数学を独学で勉強した。

【myremix Web サービスの開発】
自身が起業した会社において経営者としてサービスの企画・設計・開発・運営などすべての業務を行った。
当時は RIA の全盛期でこのサービスも Adobe の AIR を使用してクライアント側の UI を開発した。
サーバー側は RoR を使用した。Yahoo Pipes の日本語版クローンサービス。
このサービスは Web ブラウザ上でグラフィカルプログラミングを行うことができた。
そのためにサーバーサイドでは RoR 上に関数型言語のインタープリターを実装した。
また UI 側では型推論を実装しており、グラフィカルに関数の入力と出力を接続する際に接続できる先を型により限定できるようにした。
ユーザーが作成した関数は XML として表現される。サーバー側ではこの XML を関数として解釈し実行する。ブラウザ側ではこの XML を元にグラフィカルに関数を再現する。
2 つの目的に使用される XML を独自に設計した。

【bizio.jp Web サービスの開発】
自身が起業した会社において経営者としてサービスの企画・設計・開発・運営などすべての業務を行った。
当時は RoR が出てきて間もない頃で成熟してしておらず Ruby 自体もほとんど本格的なプロジェクトには使用されていない状態であった。
Ruby の CGI ライブラリを使用して非常に低レベルな開発を行った。その経験を通して HTTP の仕様や Web セキュリティについての知見を得た。
サイトの高速化のため MySQL の describe コマンドを使用し slow query を改善した。
適切な index を使用しているか、file sort やテーブルスキャン、N+1 問題が発生していないか等を調査、解決するための知見を得た。