銀行ALM体制の構築と運営高度化。マーケット業務又はその周辺業務からの提案/提言

財務/資本
経験した業界
金融
得意領域
資金調達(その他)

1)みずほ三行統合に伴うALMポジションの統合作業
統合前三行は各行独自戦略でALMオペレーションを実施、その取引は統合時には相殺/消去されるものもあり、これらを分類・整理し統合初日のポジションを確認、そこから新たなポジションを構築すべくプランを策定しました

2)「コア預金」の概念構築
銀行の普通預金でも「根雪の様に存在する残高」を長期調達資金と認定、金融庁に説明し、実際の金利ポジションとして認識出来る仕組みを構築しました

3)満期保有債券投資のアイデアと開始
足許の金利変動が激しくなる中、日々の金利変動による収益のブレを認識する必要のない「満期保有」区分の債券投資を考案、監査法人に説明の上承認を得て、投資を開始しました。コア預金の丁度反対側の概念となります

4)所謂「VaRショック」時(金利急上昇時)の対応
2003年6月、債券相場の歴史的急落局面時にポートフォリオの時価評価額が大幅悪化、景気動向に基づかない一時的な相場であることを見極め財務部門からの資本配賦を一時的に受けてロスカット売を防止、実現損益の悪化を止めることが出来ました

5)USCPプログラム
「米ドル建短期社債発行プログラム」を米国現法設立によって可能とし、それまで対応不可であった米国内居住個人からの米ドル調達を可能としました

6)LA等での講演会(2015年2月など)
米国西海岸には日系企業顧客が多い中、毎年顧客向けの景気・経済セミナーを開催。在米中に2回ロサンゼルス・サンノゼにて講演会講師を務めました(ご参考Web:第180回JBA特別経済セミナー 「2015年の米国ならびに世界経済を読み解く~米国経済正常化でどうなる金利・為替の行方~」 « JBA:南カリフォルニア日系企業協会 https://www.jba.org/event_report/180-business-seminar/ )

7)「東京/大阪デュアルオペレーション」の構築
震災から日が浅いこともあり災対オフィス構築気運が高い中、日銀大阪支店のご協力や先行するMUFGのアドバイスも頂戴し、平常時から東京と大阪で同時並行にて業務を廻していく仕組みを構築。災対オフィスに留まらないHot Standbyオフィスを大阪・淀屋橋地区に設置、業務繁忙時のサポートや片寄など工夫次第で如何様にも利用できる仕組みとなりました。前項の「次世代バックオフィスWG」テーマの一つです

8)RPA(Robotic Process Automation)対応
当時約20社の業務を受託していた中、コスト削減の為の派遣社員削減及び社員の早帰り実現、更には受託先の増強を企図し、デスクトップにて稼働させることが出来るRPAを採用。当初はロボット作成を外注していたが後には社員自らがロボットを作成出来るレベルにまで成長。前職でのQCサークルでの学びを活かすことが出来ました

9)新銀行が展望出来るビジネスモデル/収益の源泉の検討
銀行のビジネスモデルには大きく4通りあると考えますが、特に今回の新銀行の資本等リソース、得意とする分野等を勘案、また開業後の経過年数によってB/Sも変化していくことから、これに相応しい収益モデルを検討しています

10)新設するネット銀行に相応しいB/SとALM運営の検討
上記で検討されたB/SをベースにALM運営/オペレーションとしてどのような市場性プロダクツを利用し、どのくらいの金額とリスクテイクの必要があるのかを検討しています

11)市場系システムの構築上の工夫
メガバンクでは市場フロント/バック/ミドル(リスク管理)はそれぞれ固有のシステムを使用、これをI/Fしますが、ネット銀行のような新設小規模銀行では少人数・小コスト対応を模索する為、ベンダーが提供するパッケージシステムを選定することが望ましいと考えます。ベンダー各社の提案を聞きながら極力カスマイズ不要のシステムを選定しています

経験

1)㈱みずほ銀行 1988年4月~2017年3月
2)資産管理サービス信託銀行㈱ 2017年4月~2018年12月
3)LINE Bank設立準備㈱ 2019年10月~現在

顧問情報

顧問ID:AD-16382

得意な業務領域:財務/資本(財務戦略・資金調達)

1988年第一勧業銀行入行。支店にて外国為替/融資/新規先営業を経験後に1992年社内ジョブ公募制度に合格、本店国際資金為替部へ異動。主に金利デリバティブ商品のトレーダーとして商品開発とそのディーリングを担当する。その後1999年副頭取直轄の資金管理室(ALM企画部署)に異動し銀行ALMの構築・運用とそのオペレーションを担当。2007年には市場金融部オルタナティブ投資チーム次長として証券化商品投資、ヘッジファンド投資等を経験した。その後は米国NY州の米州資金部次長として外国債券投資に加え、みずほ銀行米国拠点全体のALM、南北米州現地法人設立(ブラジル・メキシコ資金室)に携わる。
2015年帰国後は市場部門バックオフィスのマネジメントとして決済・事務部隊総勢250名の組織を管理。また震災から日が浅いこともあり日銀と協議を重ねながら災害時対策も兼ねた「大阪デュアルオフィス」を構築。2017年からは資産管理サービス信託銀行(現㈱日本カストディ銀行)に移り、金融機関顧客のデリバティブ担保取引のアウトソーシングを受ける組織を立ち上げ運営、部長として手数料ビジネスの拡大を図る。2019年からは私立大学財務部、自動車部品メーカー経理部への出向を経て、現在みずほ銀行に籍を置き出向、LINE Bank設立準備㈱にて経営管理/コーポレート部門に属し資金証券部長として、主に投資・市場運用・マーケット部門の設立、銀行ALM体制の確立、当局向けリスク管理態勢、対外決済の枠組み構築などを担当中。

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