製鐵技術全般 技術開発・操業改善、生産構造改革、設備プロジェクト推進、工場管理

1. 技術開発・操業改善(特にプロセス開発・改善)
・新日鉄名古屋製鉄所製鋼部(銑鉄から鋼に精錬して固める工程)に配属当初からプロセス開発を担当し、実機設備化しました。以降も製鋼工程での種々のプロセス開発・改善に取り組み実機設備化も達成しました。
・1995-1997年は　名古屋製鉄所生産技術部の開発調整室長を務め、2009-2012年には　技術開発本部環境・プロセス開発センターの統括部長として製鐵プロセス開発全般の取りまとめをしてきました。
・製鐵プロセスは鉱石を溶かし還元するプロセスから銑鉄を鋼に変えるプロセス、鋼を薄く引き延ばすプロセス、熱処理で鋼の性質を変えるプロセス、色々なメッキをするプロセス等幅広い技術の集積で成り立っており　技術開発を統括した経験から幅広く技術を理解しています。
・大学時代勉強した化学工学は、流動・拡散・伝熱等の基礎物理をベースにプロセスを研究する学科であり、基礎物理から製造プロセスを考察することに慣れています。
・以上の点から　製鐵プロセス以外の製造プロセスに対しても　技術開発や操業改善の支援・アドバイスする事は可能と考えています。
2. 大型設備の廃止も含む生産構造改革
・2004-2007年名古屋製鉄所生産技術部長として所の生産構造改革に取り組み、2012-2015年大阪製鐵生産技術部長として大阪製鐵の生産構造改革に取り組みました。特に、大阪製鐵では　恩加島工場の製鋼工程を止めて堺工場に集約する構造改革を実現しました。
・2018-2020年　大同特殊鋼の執行役員として型鍛造事業の構造改革を担当し一部設備の休止を決め改革の目途をつけました。
・以上生産構造改革の経験も豊富にあり　生産構造改革対して適切な支援が出来ると考えています。
3. 大型設備計画とプロジェクト推進
・名古屋製鉄所製鋼部配属以降自ら開発したプロセスの実機化に取組み設備計画の策定・予算化、建設・立上げまでを一貫して実行しました。製鋼部スタッフ時代　種々の設備の実機化に取組みました。
・1992-1995年は　製鋼部の大型設備を企画・立案し大規模投資予算を獲得しました。
・1995-1998年名古屋製鉄所の設備計画を審議するリーダーを務め所全体の設備予算行政を担っていました。
・1998-2001年は大型設備の計画から建設・立上げまでのプロジェクトリーダーを務めました。
・2019－2020年は　大同特殊鋼の機械事業部を執行役員として統括し、設備を販売する側の経験もしました。
・以上、設備の企画・計画策定から建設・立上げまで豊富な経験を持っており、設備投資に関して適切なアドバイスができると思います。
4. 工場管理
・1988-1991年製鋼部の精錬工程の現場・操業管理(転炉掛長)を任せられ100人規模のオペレーターを管理・統括しました。
・2001-2004年は　製鋼工場長として　技術スタッフも含め400人規模(外注業者も含めると800人規模)の人員を管理・統括しました。
・2015-2017年は、大阪製鐵の主力工場である堺工場の工場長として170人規模を管理・統括しました。
・以上、工場管理の経験も長く、その間色々な事故にも遭遇し対応してきており事故対応も充分な知見を持っています。この観点から　工場管理の支援・アドバイスも対応出来ます。
5. 取締役としての経営面の経験
・2014-2017年大阪製鐵常務取締役、2017-2020年大同特殊鋼取締役として　経営にも携わってきており、技術・操業コンサルタントとしてだけではなく　経営も含めた包括的なコンサルタントが可能と考えています。